せっかく度数が合っていても、お似合いでおしゃれな眼鏡だとしても・・・フィッティング(掛け心地)が出来ていないと台無しです。
大変残念な事に、未調整のまま眼鏡を渡されてしまった状態のものや、調整を他店まかせにしている眼鏡店が多くあるとか・・・

正しくフィッティングされていない眼鏡は、疲れを感じる、頭痛がする、見え方が悪い、眼鏡がズレ落ちてしまうなどといった問題が起こります。
フィッティングは本来の眼鏡の持つ性能を十分に引き出すため、また眼鏡を快適にご利用頂く為の重要な要素の一つです。

より快適な眼鏡ライフを送るために、多くの熟練スタッフが在籍しているさくらメガネにお任せください。

フィッティングの流れ

まずはじめに、フィッターとお客様が向き合うように椅子に座り、お客様にお選び頂いたメガネフレームをお顔に乗せて、位置を合わせます。

「お客様の顔のどの位置にフレームが来ればよいか?」を正面、横、あらゆる角度から観察し、最適な位置を決め、それに対するフレームの調整具合を考えていきます。

メガネの鼻受けの部分、クリングス(鼻パッド)の位置を調整します。

一般的に販売されているフレームの多くは、ディスプレイ用に鼻パッドの位置が決められていて、そのまま着用したのではメガネが安定しません。

下の写真のように、お客様の目の位置、鼻の形状に合わせて、鼻パッドの位置を調整していきます。


 調整前と調整後

鼻パッドの位置が目頭に近いところにあり、高すぎます。フレームも安定しません。

鼻パッドの位置を下げ、角度調節を行うことで、フレームも安定します。

パットのフィッティングポイントは鼻の根元にあります。
右の図の様に、神経や筋肉、血管が多く通っている箇所を避けることで、長時間着用の痛みや、負担を軽減しより快適にメガネを着用頂けます。

フィッティングされていないメガネはパッドの位置が上過ぎる状態

フィッティングポイントまでパッドを下げた状態。

クリングスパッドにはサイズ、形状の違う様々な種類がございます。ご要望や必要に応じて、変更や交換が可能ですのでお気軽にフィッターまでご相談下さい。

また、クリングスパッドは使用している間に、だんだんと劣化して表面がザラついたり、変形や変色してしまったりすることがあります。

そのような場合にはクリングスパッドの交換をお勧めします。


上の写真の様に、フレーム一体型のパットから、クリングス(スネークアーム)にカスタマイズすることも可能です。

目とレンズの間の距離(角膜頂点間距離)を調整します。

距離を約12mmを目安としてお客様のお顔の形状に合わせ、 左右の距離のバランスも見ながら、最適な位置を調整していきます。

この調整で、視野の広がり、網膜像の大きさ、重さの軽量感などの 見え心地、使い心地は随分と違ってきます。

調整前と調整後

目とレンズの間の距離が離れすぎています。

レンズが目に近づき、フレームも安定しました。

人が何気なく立ち歩きしている時の視線(常用視線)は、通常10~20m先の地面を見ていると言われています。
つまり、やや下向きに目線が傾いていることになります。

その目線の傾きにを考慮して、フレームの角度を調節していきます。 遠・常用は5~10度、近用では15度程度を目安としてお客様の顔のかたちに合った調節を行います。

調整前と調整後

顔に対して、レンズが並行になってしまっています。

角度を着けることによって自然な見え方になります。
(写真は近用に調整した状態)

そり角とは、上から見たフレームの反り具合の角度調節で、視線とレンズの光軸を合わせるのに重要な調整です。

遠視、近視などの見え方の違いに対してこの調節を行っていきます。

一般的には、遠用(常用)は180°を目安に。 近用の視線は170°前後に調整します。



右の写真は、近見視している様子です。

矢印の視線を見ると近用ではレンズ光軸と視線を直行させると光軸を内ぞりにするべきなのが解ります。
美的観点から遠用・常用は水平(180度)かやや外ぞりに、近用は水平を心がけます。

そり角

下記の図のように、頭の側面形状や幅などは人によって様々です。
それぞれの形状に合わせて、テンプルの開きや形を調整していきます。

テンプルが側頭部に当るような状態だと痛くなったり、前にせり出てズレ落ちてしまいますのでテンプルとこめかみの間に多少隙間をもたせるのが理想といえます。

テンプルフィッティング 上から見た図

横田流フィッティング術 テキストより

耳に掛かる部分の角度、形状を耳介の付け根の形に添わせるように調節します。

この調節がきちんとできていないと、メガネがユルユルの状態になってしまったり、使っていて直ぐにズリ落ちてきてしまいます。
また、食い込んで痛くなるケースもありますので、非常に重要なフィッティングとなります。


調整前と調整後

このように角度が浅いと、掛けているうちにメガネがずり落ちてしまします。

耳にそって、ちょうど良い角度をつけていきます。
これならずれ落ちる心配もありません。

以上でレンズを入れる前のフィッティングはすべて終了となります。
さくらメガネのフィッティングは、お客様一人一人にあわせて、妥協せずお客様と一緒に最適なフィッティングを行います。
さくらメガネだからできる、快適フィッティングをぜひ体感してみてください。

また、きちんとフィッティングが出来ていても、メガネを掛け外ししているうちに型崩れをおこし鼻や耳が痛くなったり、自然とずり落ちてきてしまったりします。
そんな時はメガネが歪んでいる証拠ですので、お気軽にご相談、再調整にお越し下さい。